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馬の気持ちについて

 忘れもしない1997年第42回有馬記念のことである。この年は2冠馬サニーブライアン、菊花賞馬マチカネフクキタル、春天皇賞馬マヤノトップガンらが不在で、逆に3世代のオークス馬ダンスパートナー・エアグルーヴ・メジロドーベルが顔を揃え、レース前は『今年は牝馬3頭の1・2・3着独占があるかもしれない』などと言われていたものである。

 結果はダービー2着のシルクジャスティスが勝ち、宝塚記念馬マーベラスサンデーが2着するのだが、問題は全16頭中5番人気で14着に沈んだダンスパートナーである。既にこの稀代の5歳牝馬(当時の表記では6歳)は、このレースを最後に引退し繁殖牝馬になることが決まっていた。

 たまたま目にしたスポーツ新聞のインタビュー記事で、この陣営のスタッフ(調教師だか厩務員だったか調教助手だったか忘れたが)が『引退レースなので絶対に勝つ。牡馬にだって負けない。ましてや他の2頭の牝馬(エアグルーヴとメジロドーベル)になんか負けるわけはない。』と豪語していた。これ自体は、いつもながらの『強気のコメント』というやつで、別にどうってことはない。
 しかしながら、レース終了後、敗戦の弁を求められた当人の言葉が凄かった。

 『もう気持ちがすっかりお母さんになっていたんですかねえ。』

 一応『きれいなコメント』というやつである。インタヴュアーもそれで納得したような書き方であった。
でもちょっと待って欲しい。そもそもダンスパートナーは、この有馬記念が『引退レース』だと知っていたのか?そして、引退後『繁殖牝馬』になることを知っていたのか?『お母さんの気持ち』って何だ?

 さらに言えば、彼女は自分たちが地方競馬でなく中央競馬に所属していること、有馬記念がG1で1着賞金が人間円で1億3200万円だということなどを、何も理解していない。何度もレースに出ているわけだから、調教とレースの違いくらいはわかるのかもしれないが、『今日は2500Mだから結構長いぞ』とかは思わないはずである。
 にもかかわらず、『気持ちがお母さんになっていた』ということで皆納得してしまっていいのだろうか。私は幸いこのレースは当てることができたので特に文句はないのだが・・・。

 昔小学校の運動会で天気が晴れると、校長先生が決まって『皆さんの日頃の行いが良かったので、こんなに青空が広がりました』と挨拶した。父母も生徒もそれで納得した。御葬式で雨が降ると、必ず誰かが『○○さんの涙雨ですね』と言い、参列者の方々も一様に『本当にそうですね』と応じて目頭を拭う。『結婚式』などではこれと逆だが、やはりすべてをイイ話にもって行く。ある意味日本の非常に美しい光景だ。実際には、天気が晴れたり、曇ったり、雨が降ったり、雪が降ったりするのは、日頃の行いではなく、自然現象として起こるのでだ。

 日本人はこのことを競馬にも応用し、勝っても負けてもイイ話として受け入れようとする。そのこと自体は良いことだと思うが、競馬は『運動会』や『冠婚葬祭』とは異なり、大金(?)を賭したギャンブルなのだ。そこを混同していると、知らず知らずのうちに洗脳されていってしまうだろう。

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